「子供がいたらスキルアップはできない」、かつて、私もそのように思っていましたが、数年前、このままでは流石にマズイとい感じ、様々な試行錯誤を重ね、共働き・子供を育てながらの学びの道を再び軌道に乗せました。
今回は、学びの道への復活の第一歩として、誰でもできそうな共働き・子育てをしながら学び続ける心構えと工夫をご紹介させていただきます。
共働き・子供ができてからの学び、なぜあんなにもハードルが高かったのか??分析
共働き・子育てをしながらの生活は、なかなか時間を作るのが難しく、いわゆる自己研鑽、自分のブラッシュアップの時間を作ることが難しいように思います。一般的に、独身時代と比較し、子育てによる負荷、家事分量の増加など、やるべきことが増えるので、当たり前と言えば当たり前かもしれません。
忙しい現実の渦中で、「スキルアップは、もう少し子供が大きくなるまで。今は、子育てをを楽しむ時期・・・。」と思っていても、「本当にこのままでいいのかな?」「みんな時間があって羨ましい」そんな気持ちになることも多く、どこか置いていかれているような気持になり、すっきりしません。
「子供が小さいから」という最強の言い訳
そして、最大の問題は、「子供が小さいから」という強力な免罪符があるということでしょうか。
何か難しいことにチャレンジする時、「できない理由」を探すのは本当に簡単です。「忙しいから、時間がないから・・・」など。独身の比較的自分の時間が持てる状況であっても、「仕事がもう少し落ち着いたらにしよう」「今のプロジェクトが終わってから」などと、やらない理由を見つけるのは、そもそも簡単です。
そして、子育て中となると、「子供が小さいから」という更に強力な言い訳を手に入れることができてしまいます。そして厄介なことに、この「子供が小さいから」という言い訳は、世の中にも広く知れ渡っており、多くの人が「それはそうよね。しょうがないよね。」と賛同してくれる言い訳だということです。
スキルアップしている人は、子供がいてもやっている
しかし、子供がいることで、少しハードルは高くなっているかもしれませんが、結局やる人はやっているのです。
独身時代、どんなに仕事やプロジェクトが忙しくても、難関資格に働きながら合格する人はいたのと同じ様に、やる人は、子供がいようがいまいがやり遂げます。
私の知人に、3歳のお子さんを抱えながら海外トップスクールのMBAにチャレンジし合格された方がいます。彼女の血のにじむような努力の軌跡を聞くと、結局は「こどもの存在を、言い訳をしない」というスタンス、成功の秘訣はそれ一点に集約されるように思います。
「こどもを言い訳にしない」スタンスがあるからこそ、工夫をしようと思える、時間を有効に使うように努力できるという感じでしょうか。まずはマインドセットを少し変えてみる。そこからがスタートです。
子育てしながら勉強・スキルアップするちょっとした工夫
ワーママにとって、貴重なリソースは時間。できることは同時にやる
限られた時間を有効に使うには、とにかく効率よく行わないといけません。そこで二つの学習を同時にやることはどうか?という考え方です。
例えばですが、①TOEICのスコアをあげたい、②コーチングについて学びたんでみたい。それぞれ一時間勉強していては、二時間かかってしまいますが、オンラインでコーチングのセミナーを英語で受講すれば、同じ時間で二つのことを効率的に学ぶことができます。加えて、セミナー会場などに足を運ぶ必要もなく、一石三鳥の効果です。
ちなみに、オンライン講座の充実は、近年目を見張るものがあるように感じます。昔のオンラインコースといえば、テキストを読んで、レポートを書く、そして、講師や生徒とのコミュニケーションもなく、一人で黙々と取り組みかなり内向きな印象でした。
しかし、現在では、ITツールの充実とともに、動画を使った授業やインタラクティブな生徒・教授とのコミュニケーションも充実してきています。
ちなみに、下記サイト【Coursera.org】は、海外オンラインコースの情報が詰まった総合サイトです。どれも有名大学ばかりで、コース内容もビジネス、コンピューターサイエンス、社会科学、文化芸術と幅ば広く、学位までいかずとも、Certificate(修了証書)の短期間のコースなどもあり、無料お試しの期間もありますので、気軽に始めるにおすすめです。

寝かしつけにイライラしてしまう人、実は多い 。年間 約180時間?!
私もかつては、寝かしつけの度にイライラしていました。
毎日30分、時に一時間と横になり過ごす。独身の頃に想像していた、絵本を読んで・・・というような親子のゆったりとした時間というより、「苦行」という言葉がぴったりです。そして、寝落ちしないよう、寝落ちしないようにしても、結局朝まで寝てしまったという日、数知れず。
この寝かしつけの時間、数字に落としてみると相当のものです。30分×30日×12カ月=180時間、3年もしたら540時間です。ちなみに、行政書士の資格取得に要する時間が600時間といわれていますので、寝かしつけの時間コスト・・・恐るべしです。
寝かしつけ、イライラの時間を絶好の勉強時間に変える方法
おすすめしたいのは、You tubeもしくはVoicyなどの音声を使ってインプットをするといういうものです。そして、ここでも日本語ではなく、なるべく英語などの音声モノを活用して、語学学習も兼ねることができればよいでしょう。
もしくは、「一人英会話学校」に通ってみるのはいかがでしょうか?英会話は相手がいないとできないと思われがちですが、そんなことはありません。実は、頭の中でAさんと、Bさんの登場人物二人を自分で演じてみて、会話の練習を行うことは可能です。もしくは、一人でスピーチの練習をしてみても良いわけです。
思考を活用するというこの方法ですが、学習以外でも、例えば明日の仕事のプレゼンを頭の中でシミュレーションしてみる、戦略を練ってみる、Emailの内容を頭の中で下書きしてみるということでも可能です。
思考は常に場所や状況を選ばずに利用できる、唯一の手段ということかと思います。私は、音声インプットもしくは思考の活用をはじめてから、意外と集中力が必要となる為か、横になって数分で寝落ちしてしまうことも少なくなりました。
週末の英語プリスクール、親子共々Win-winなのでおすすめ
少しコストはかかりますが、子供を週末のプリスクールに入れるのも一つの手です。現在、都内にはたくさんの民間のプリスクールがあり、たいてい土曜日に3~5時間くらいのコースが一般的です。時間が長い分、普通の英会話教室に通うよりも、時間単価が安く、送ったと思ったらすぐお迎えなどということもありません。
アクティビティも各校かなり凝ったものを用意していますので、お子さんも毎週楽しく通えるのではないでしょうか。
預けてから近くのカフェで自分の時間を確保することができます。しかも5時間もです。

パートナーに、あなたの学びたい気持ち伝わっていますか?
さて、ここまではご自身の工夫でできる学びのノウハウでしたが、ここからはパートナーとの関係性についての話しです。
色々なティップスを取り入れ、細切れの時間を活かしたとしても、やはり目指すべき資格やスキルの方向性上、どうしてもまとまった時間の確保が必要となる場合もあるでしょう。例えば、定期的にセミナー受講が必要であったり、試験を受けに行かなくてはいけなかったり・・・。
そのスキルアップへの意欲があることを、きちんとパートナーが理解しているかどうかということは、とても重要です。その理解があってはじめて、セミナー参加に協力するため、週末に数時間子供の面倒をみてくれたりするわけです。
この共通認識がないと、せっかくキャリアップのために努力しているのに、「そんなことする必要ないから、とにかく子供の面倒みてて、僕だって遊びたい」などの喧嘩になりかねません。逆に、スキルアップへの共通認識があれば、多少の無理も融通を効かせてくれるように思います。
ご自身のスキルの必要性、意欲、将来のビジョンそういった思いを上手く伝え、融通・協力し合える関係を構築するのが大切です。
・最も大切なのはマインドセットを変える事
「子供がいる」ことを言い訳にしない
・とにかく貴重なリソースは時間。同時にやることを考える
・寝かしつけは貴重な勉強時間
・週末のプリスクール、親子共々Win-winなのでおすすめ
・パートナーには、あなたの学びたい気持ち伝わっていますか?