女性のキャリア・生き方は100通り~ドイツ駐妻レイの選択2~

キャリア


女性のキャリア・生き方は100通り~ドイツ駐妻レイの選択~第一回では、レイさんが、大手上場企業に女性初の総合職として入社し、東南アジア二か国への駐在を経験、そして寿退社をするとことまでのストーリーを語っていただきました。

今回は、東南アジアでの駐在経験から見えた日本と海外のキャリア形成の違いと、日本企業・社会の課題についてのお話です。

自分で人生をコントロールできることの大切さ


男女ともに、成功している人を見ると、“自分らしくいられること”を仕事にしているように思います。同じ日本人といえども、人間一人ひとり、性格も違うし、生きてきた環境も違い、キャリアの積み方だって異なって当然だと思います。


みなそれぞれ自分らしく生きていないと、人生絶対にどこかで歪みが生じてくる。逆に言えば、自分の人生をコントロールできていると感じられれば、人生の満足度は上がると思うのです。


私自身、第一回「20代の私が大手上場企業を辞めるまで」で述べたように、どこか自分に合っていないことを仕事にしていると、やはり自分の力を最大限に発揮することは難しいと考えています。自分らしく生きていないと、負のスパイラルを作り出してしまい、仕事も、プライベートも上手く回らなくなってしまいます。


自分の人生をコントロールできず、心が病んでしまう。大企業という歯車に飲み込まれ、苦しんでいる日本人サラリーマンはとても多いのではないでしょうか。

シンガポール海外駐在で気づいた、自分軸を持った人生

シンガポール女性の働き方から学んだこと


私はシンガポール駐在時、ホーカーセンター(フードコート)で一人で夕飯を食べることがとても苦痛でした。なぜなら、私以外、みな家族で食事をしているからです。“ぼっち飯”をしている人は当時あまり見かけませんでした。


シンガポール人の多くは、ある程度若いうちに家庭を築いているように思います。キャリア志向の強い女性でも結婚出産は当然の事。みな定時には帰宅し家族と共にホーカーセンターへ。ほとんどの女性が働いているので、夕食も外で済ますのが当然の事であり、またそういった環境が備わっています。


また、とにかく働く女性の多さに驚きました。年齢に関係なく、ほとんどの女性が自分の人生に責任を負い、きちんと稼いでいるのです。現在住んでいるドイツも然り。男女ともに、平等に、そして対等に働いています。総合職、一般職、地域専任職、などというカテゴリーは存在しません。

キャリアとは、会社の為の仕事でなく、自分で選択し構築していくもの


シンガポールのような社会環境で1年も過ごすうちに、私の価値観はどんどん変わっていきました。会社のために仕事をするのではなく、キャリアは自分で選択し、構築していくものなのだということに気が付いたのです。


仕事の為の人生ではなく、仕事を通じ人生を楽しむべきであるし、人生楽しめているから仕事もやりがいを持って取り組むことができる。一方、日本人は働くために、どうにか生きている人が多いのではないのかと思わざるを得ません。


では、男女ともに定時で上がっても、成果を出せるのはどうしてなのでしょうか。それは就職の仕方が日本とは大きく異なるという点があります。

海外の働き方 ジョブディスクリプション(Job Description)の影響

海外の働きやすさのKey word ジョブディスクリプションが果たす役割


日本以外の国の人々が自分軸で働ける背景として、Job Description(仕事内容や量の取り決め)の存在が大きく影響していると思います。多くの国が同様だと思いますが、そもそも就職するに当たり、Job Descriptionが存在します。そこで決められた仕事をこなせれば問題ありません。


また雇用契約も個人で異なり、もちろん労働条件も人それぞれ。国や会社によっては、日本に似通った雇用形式を採用していることもあるかもしれませんが、基本的に自分で雇用スタイルを選べます


例えば妊娠中や親の介護が必要な場合であれば、労働時間、量、内容、場所など、会社と相談の上、設定すればいいのです。もし叶わなければ、同じようなポジションの募集をかけている会社に転職するだけ。ポジションに見合ったスキルさえあれば、性別、年齢に関係なく仕事に就くことが可能であり、自分のキャリアを自分でコントロールできるということです。

日本の働き方は、会社がキャリアの主導権をもっている


一方、日本では、特に大手企業の場合、会社が様々な面で守ってくれる分、会社ありきで、個人のキャリアが左右される傾向が非常に強いと感じます。雇用条件、基本給はほぼ全員平等、横並び。スキルが無くても年功序列で毎年給与は上がるなど、気楽な面もあるでしょう。


しかし異動や転勤は当然で、自分が培ってきたキャリアはお構いなしに、全く違う部署の配属になることも致し方ありません。またちょっとした事も、社内規定に縛られることが多いように感じます。福利厚生制度等、手厚くサポートのある会社であっても、前例がないからダメだったり、有給育休なども取りづらい雰囲気があったり、制度利用することで“出世”に支障をきたしたり


そして一度会社を辞めたら、より良い条件での転職が難しいように感じます。例えば大手企業を辞めた人間は、何かしら非があると決めつけられてしまうでしょう。女性であれば年齢での差別や、子持ちであることの差別などもあるでしょう。


近年ではベンチャー企業など増え、より柔軟な対応のできる会社が増えているとは思いますが、大半の企業は昔ながらのスタイルを脱ぎ捨てられていないように思います。


自分で自分のキャリアを選択でき、自分の為のキャリア形成が可能であれば、それは本人にとっても会社にとっても“効率的”で、真に幸せな生き方に繋がるのではないでしょうか。

結局日本は「村社会」、そして変わらない「男性社会」

村社会において自分らしくいることの難しさ


このように、日本の場合、個人の意思はほぼ無視された状況下、会社という“村”の中で、生きていかねばなりません。もちろん“村”が守ってくれることも多くあり、結婚した今、主人の会社という“村”の住民として、恩恵を多く受けています。


しかし、私の存在はあくまでも“村民”にぶらさがる配偶者。村民として真に活躍できるのは、男性の選ばれしものなのです。多くの選ばれなかった村民、また、配偶者としては、自分らしくいられることは難しい状況かもしれません。


そして、日本社会においては、女性にとって結婚することは、“(自分の)住民権を放棄する”ことに繋がっており、結婚相手を選ぶことは“移住する村”を選ぶことと同じことに思います。令和の時代、こういった意見を述べることは非常に苦しいですが、結局のところ女性にとって結婚は非常に重要なのです。


女性でもこういった状況に置かれないようにするには、どうしたらよいか?次章では私の失敗談を元に、これからの未来を担う若い世代の方に向けたアドバイスを書いていきたいと思います。



つづきはこちらから・・・

  女性のキャリア・生き方は100通り~ドイツ駐妻レイの選択~
  「【第三回】次世代を担う若き社会人と学生へのメッセージ」


この記事を書いた人
Chuzuma-Ray

▶元上場企業勤務。社内初の女性総合職で社内初の海外駐在員▶現在はドイツで子育て中▶シンガポールとインドネシアの二か国の駐在経験、ドイツでの子育て経験を踏まえ、日本の課題と未来を語ります。

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