「海外駐在」を「家族帯同」でするということ・・・家族のケアについて考える

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同じ「海外駐在」といっても、「独身」としていくのか?「単身」で行くのか?「家族帯同」で行くのか?そのライフスタイルはかなり違います。



中国への留学、自身の東南アジア海外駐在と海外在住経験を積んできましたが、いずれも独身の時の経験です。家族を連れての海外在住経験は今回がはじめてでした。



やはり、海外生活をするといっても、独身の頃との経験と比較して、家族で生活するということは、見える世界がこれまた少し違いました



家族帯同の醍醐味はなんといっても、家族みんなで海外生活を経験できること、海外という環境で紆余曲折ありながらも成長していく子供を見ることは、本当にいい経験になっています。



一方で、昨今の新型コロナウイルスの騒動もあり、海外で家族で生活するということはこういう大変さもあるのかと、身をもって経験している最中となります。



この記事では、そんな家族で海外生活するという大変さの面について言及します。


ケアすべき対象がぐっと広がるのが「家族帯同の海外駐在」




「家族のケアは、駐在員の仕事」



海外駐在をするとよく聞くフレーズですが、駐在員は家族生活のサポートができて一人前だということですね。



アメリカのように、先進国で、文化的にも日本と近く、英語が通じる国であれば、まだよいですが、これが後進国だったり、文化が独特だったり、英語も全く通じないような国であると、生活するこれ自体がなかなかハードルです



そのような国・地域での生活スタートアップは、駐在員本人に負担がかかることはもちろんですが、実は、同じ様にその家族にも負担がかかる事は間違えないでしょう。



海外で暮らすということは、それだけでも多少なりストレスがかかっている状況かと思います。



どれだけ海外生活それ自体に抵抗がないとしても、やはり勝手のわかる日本とは違い、そこに「住む」だけで色々と不便を感じることはあり、結果的に小さなストレスが積み重なっていたりするわけです。


海外で子供を守れるのは、「父親・母親」しかいない




特に、子供を守れるのは、父親、そして母親しかいません



物理的に危険に合わないようにするのはもちろんですが、日本の学校・友達から離れるという変化、海外という環境への対応、言葉が通じないことへのストレスなど、精神的なケアもなかなか負担がかかります。



これらのケアに日々向かい合って、小さなサインを見逃さないようにしながら、現地への順応することを手助けしてあげられるのは、両親しかいないように思うのです。


子女関係の教育情報は、自分で調べるしかないケースがほとんど

海外のローカル情報は、その地域でしか手に入らないという現実




仕事関係の質問であれば、会社に問い合わせをすれば関連部署が対応にあたってくれることがほとんどでしょう。



しかし、子女教育、子女の医療など、これらの情報の多くは、必要最低限の情報が提供されるにとどまっているように感じます。



海外子女教育振興財団など、こういった教育支援団体を利用するのも一つですが、やはりマクロ情報に偏ってしまうことは致し方無いように感じます。



両親として必要な情報は、その居住地域、その学区の、そのコミュニティ内での子女教育情報であったり、こういったディテール情報について公的な機関に期待することは、そもそも難しいかと思います。


専業主婦時代、家族のセットアップは帯同者の努力に頼っていた!?




こういったローカル情報に関して、駐在員の引継ぎ項目に入っているかというとそうではなく、その継承がなかなか難しい実態があるように思います。



恐らく、こういった子女教育関係の手配は、過去、配偶者として帯同する妻が主に従事しており、会社組織の命令管理下から外れる配偶者に対して、情報の整理をすることはもとめられないことが原因でしょう。



プライベートな事項だからこそ個人の嗜好により、過度に関与することは良くない、ということはわかるものの、新しく赴任した駐在員とその家族はイチから情報を集める必要が出てきてしまっており非効率に感じるのです。


海外駐在中も共働きする、まだまだ未開拓のステージ




また今後の課題として感じるのは、帯同する配偶者が働くという前提での情報が手に入りにくいということも課題かと思います。



つまり、妻が専業主婦として面倒を見るということが前提になっており、いわゆる日本でいうところの幼稚園情報は会社としても情報があるものの、保育園情報は、わからないという状況でしょうか。



こういった配偶者の就労を前提とする情報は、自分でネットで調べる、地域コミュニティに聞くなどのアクションするしかないというのが多くの会社の実態ではあると感じます。


海外駐在時に非常事態を経験するということ

新型コロナウイルス騒動を、海外駐在家族として経験する




今回新型コロナウイルス騒動を海外で経験して感じたことは、こういった非常事態を海外で過ごすということはなんと心細いものだろうということです。



自分と夫だけだったらなんとかなるでしょう。



でも、子供を守るということを考えると、必要物資の確保、緊急時の対応の確認など実際にやるべきことは増えることに加えて、単純に万が一子供に何かあったら・・・というような精神的な負担がじわじわきいてきます



妊娠中のご家庭や、新生児を抱えるご家庭など、より難易度の高いオペレーションを強いられていることかと思います。



そして、今回のように教育機関、保育期間がクローズとなり自宅待機というような状況で、自宅という狭い空間でずっとすごし、自分自身も煮詰まらないようにしながら、子供としてもイライラしないように気を使ってあげるということはなかなか大変です。



もちろん同じような状況になれば、日本国内でも同様のストレスを感じることは間違えありませんが、その「孤立感」は、海外の方がより感じやすいように思います。


母子のみの海外駐在、非常事態の対応は!?




昨今、「母親+子供+(父親は日本で単身赴任)」という形での海外駐在の形も増えてきています



男性だから、女性だからというわけでなく、家庭内における大人の人数がそもそも一人少ないということは、こういった非常事態においてはなかなか大変なことです。



こういった形態で海外駐在をした際に、今回のような非常事態となった場合にどのように対応するのか?など、また新たな議論が必要ではないかと思います。


海外駐在時、デモ、紛争、災害などに巻き込まれる想定をしておく




今回の新型コロナウイルスのように全世界レベルでこのような事象が起こったケースは、十年に一度あるかないかかと思います。



しかし、局地的なデモ、紛争、災害などに、運悪く巻き込まれてしまうケースは、決して特別なケースではないということかもしれません。




それらの非常事態に巻き込まれた際のアクションを、家族の中で確認しておくことはもちろん、そしてできれば会社ぐるみになって事前に取り組んでおくということは、必要な対応かと思います。


海外駐在、非常事態も一つの経験とポジティブにいきましょう




さて、新型コロナウイルスの影響もあり、家族帯同時における大変な側面ばかりを強調した記事となってしまいました。



大変な局面であることは間違えありませんが、これも海外駐在の一つの貴重な経験となって後々振り返れば・・・などポジティブに考えたいところですね。




思い出話にできるように、駐在員本人そして家族共に身の安全を確保することはもちろん、適切な情報収集を行うことも非常に大切です。



この騒動が収束した際には、思う存分、家族みんなで旅行をして海外駐在を楽しみたいですね!今はしばらく辛抱の時、全世界の駐在員、そしてその家族の皆さん頑張りましょう!


この記事を書いた人
155naicai

▶︎ 女性のキャリア・生き方を考えるマガジン Wherever we are の管理人 ▶︎ 中国留学→総合商社→東南アジア20代駐在→月イチ海外出張・海外旅行→ワーママ→アメリカ帯同&起業&海外onlineMBA ▶︎ 自身の海外経験から学んだ価値観も踏まえながら、キャリア・生き方・働き方など情報を発信中

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