つらい海外駐在生活にならない為に「海外駐在を上手く乗り切る為のヒント」

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前回記事で、実はあまり語られていない海外駐在員のタイヘンさについて纏めました。今回は、海外駐在を上手く乗り切るためのヒントについて、まとめさせていただきます。

海外駐在前に知りたかった・・・海外駐在員としての処世術

海外駐在員としての処世術、大事なことは意外と教えてもらえない



はじめて海外駐在をする。


20代後半で東南アジアに駐在した私ですが、細かな業務の引継ぎなどよりも、ここら辺の駐在員としての処世術的なものの方がよほど大事で、よほど赴任前に知っておきたかったことです。


しかし、実際は、誰も教えてくれる人はいなかったように思います。


そして、仮に聞いていたとしても、実感が伴わずにピンとこなかったかもしれません


駐在を終え何年か経ち思うことは、本社・海外という関係性、駐在員コミュニティという特徴、ローカルスタッフのマネジメントの仕方など、こういったものは普遍的であり、それこそ100年前の駐在員の悩みと変わっていないようにも感じます。


今駐在中の方であれば、「あ~わかるわかる」という感想、これから駐在される方であれば、「そういう事があるのね」など、色々感じる点はあるかと思います。


ご自身の駐在経験がより有意義なものになるヒントにしていただければ!

海外駐在を上手く乗りきるヒント① 赴任前に本社との人間関係構築

「こいつは仕事ができるのか?」という状況は、赴任前につぶす



一般的には、日本での業務の延長線上で海外赴任をするということが多いと思いますが、注意したいのは、海外駐在をきっかけに新たな担当者と業務をする時です。


海外駐在員として赴任する際、慣れない環境の中、職場での人間関係を構築し、新しい業務を覚え、結果を出すことはなかなかハードルが高いわけです。


そんな中、本来一枚板になって連携が必要な本社側の社員とあまり面識がないような状況になると、本社側から常に「こいつは仕事ができるのか?」という目線でジャッジされなが仕事をすることになります。


このように信頼関係がない中で、コトを上手く運ぶのはなかなか難しいわけです。


ですから、海外赴任をきっかけとして業務上の絡みが出てくる人物とは、「赴任前に」コミュニケーションをはかり、できる限りの信頼関係を「赴任前に」築いておくということが重要かと思います。

海外駐在を上手く乗りきるヒント②  ローカルのスタッフとの関係

評価権を握る「ボス」としてのパワーを上手く利用する



これは多くの駐在員の頭を悩ます問題の一つではないでしょうか。


彼らからすれば数年交代で、「また本社から日本人が来たよ。次のボスはちゃんと仕事してくれるのかね?意気込んで、面倒な新しい仕事とか増やさないでよ」というやや冷ややかな目線を最初は持っているかと思います。


そのような中で、上司と部下としての関係性を築き、与えられた役割をきちんとこなしてもらわないといけません。


彼ら、彼女らをコントロールする上で、最も重要だと思うのは、「誰がボスか?」「誰が評価者か?」「誰が自分の処遇を握っているのか?」ということです。


この点は、日本人以上に強く意識しています。


逆に、日本に帰国して、評価者でもないただ隣に座っているだけの先輩である私の指示を、なぜこの若手クンは、快く受けてくれるのだろう・・・ということに違和感を感じたくらいでした。


ですから、海外でマネジメントするには、このポジションが持つパワーを上手く活用しないわけにはいきません


権限があることを利用して、相手が望んでいるもの(昇給、昇格、新たなポジション、ワークライフバランスなど)の見通しを上手く描いてあげるのが最も効果的なように思います。

ポジションが持つパワーは、ボスでなくても使える



一方、ご自身が役職者ではなく、このパワーがまだ使えないという時もあるでしょう。


また、自分が直接のボスでなく、客先やサプライヤーのローカルスタッフに動いてもらわないといけないこともあると思います。


この時のローカルスタッフとの関係性については、自分は(ローカルスタッフの評価である)ボスと強いつながりがあり、自分のコメントがボスへの印象に大きく影響する、というような見せ方ができると、一目置いて協力的に動いてくれるような気がします。


平たく言えば、「自分はボスと繋がりがあるよ、変な評価付けられたくなかったら、ちゃんと自分がお願いした仕事も進めてね」ということでしょうか。

海外駐在を上手く乗りきるヒント③ 本社へは必要以上に共有を

海外駐在員が、トラブルの「犯人」にされないように



日本の本社で働く時、海外の現地でトラブルになると、「〇〇が、きちんと現地でハンドリングしてないからだ」などというコメントを聞いたことないですか?


そう、海外で何か問題が起こると、コトの真意はともかく、海外駐在員のハンドリングが至っていない為に問題が起こっていると、駐在員が、犯人にされがちです。

現地のことは何もわからない前提で、事細かに説明を



しかし、海外駐在員本人からしたら、コントロールが上手い下手に関わらず、誰がやっても起こってしまうトラブルってありますよね?誰が交渉したとしても負ける商談ってありますよね?


そういう裏の背景、前提条件、置かれた環境と言ったものは本社にはなかなか伝わりません


ですから、「こんなことまで伝えておかないといけないの?」というようなご自身が思うよりも、「はるかに高いレベル感」で、登場人物、問題となっている背景、関係者の細かなパワーバランス、自身のポジション、上手くいきそうにない理由などを事細かにインプットしておいた方がよいかと思います。


そういった情報の共有が、新たな戦略や解決策を図る議論になることもありますし、ご自身のコントロールが悪いと必要以上に犯人扱いされない為の保身術であるということです。

海外駐在を上手く乗りきるヒント④ オフになれる場所を

狭いコミュニティでも、オン・オフを切り替えられる場所を



赴任地での組織の規模、日本人コミュニティの規模にもよりますが、東京に比べれば、やはりどの地域にしても、小さなコミュニティになることの方が多いと思います。


こういう小さなコミュニティになると、人間関係が仕事上とプライベートと重なり合いが増えてしまい、なかなか仕事から離れて、気楽に自分を解放できる環境が少なくなってしまう傾向があるかと思います。


家族がいる帯同での赴任であれば、心のよりどころも作りやすいですが、単身、独身となるとそうもいきません。


仕事が行き詰まりかけ、プライベートも楽しめないというような負の連鎖は何とか避けたい所です。


そこで、趣味などで、仕事から離れられる場所を作っておく、気軽の自分を表現できる人間関係を何とか見つけるなど対策を、意識的に作っておくことが大事かと思います。


駐在員であっても、オンとオフ、これを切り替えられるような工夫がメンタル面での負担を減らしてくれるように思います。

海外駐在を上手く乗りきるヒント⑤ プライベートな噂話に注意

女性駐在員は、気をつけて、気をつけて、気をつけすぎることはない



特に女性は・・・ということかもしれませんが、まだまだ女性という駐在員が珍しいこともあり、小さな日本人駐在員コミュニティの中で女性は目立ちます。


その目立ち方は、時に名前を覚えてもらいやすい、顔を覚えてもらいやすいといったようなプラスの面もありますが、一方で、逆の場合もあるわけです。


お酒の席での失敗や、男女関係の話など、驚くほどのスピードで、あることないこと、うわさ話は広がります


当事者が男性駐在員ならばサラっと終わる話も、女性駐在員だからこそ、大きな話になってしまうこともあるでしょう。


ここら辺は自分がイヤな思いをしない為にも、脇をしめる所はしめておき、自分がどう見られているかということを、常に心にとめておいた方がご自身のためです。

つらい海外駐在生活にならない為に・・・



さて、いくつか海外駐在を上手く乗り切るためのヒントをご紹介させていただきました。


海外駐在は、これ自体はとても貴重な機会です。何年も待ってこのチャンスを得たという方もいるでしょう。


一方で、駐在生活はタイヘンな一面があることも事実です。そんなタイヘンな一面を上手くご自身でコントロールし、思う存分駐在期間を有意義なものにしていただきたいと思います!


この記事が、そのヒントになれば幸いです!

この記事を書いた人
155naicai

海外キャリアワーママのライフ・コーチ ▶︎ 女性のキャリア・生き方を考えるマガジン Wherever we are の管理人 ▶︎ 中国留学 → 総合商社 → 東南アジア20代駐在 → ワーママ → ライフ・コーチ ▶︎ 現在は、アメリカ在住 ▶︎ 自身の海外経験から学んだ価値観も踏まえながら、キャリア・生き方・働き方など情報を発信中

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