海外MBA取得をあきらめるには、まだ早いかもしれませんよ
ビジネスパースンであれば一度は検討したことがる?! 海外MBA
もっと業務の幅を広げたい、昇進・転職を有利にさせたい、深い知識を学びたい、ビジネスパーソンであれば誰しも一度はMBA取得を検討されたことがあるのではないでしょうか。
しかし、TOEFL/GMAT/エッセイなどに必要となる準備期間が約2年(1300時間)などを考慮すると、業務との両立を図ることはそう簡単な事ではありません。
そして、MBA在学中の2年間で2千万円近くかかる授業料、相当ハードルが高いことは事実です。
私自身も20代目指すものの、キャリア・ライフイベントとぶつかる
私自身も、20代中盤~後半に米国のMBA取得に向けて動き出した時期がありましたが、その後自身の駐在というキャリアの変遷、結婚、出産を重ね、30代半ばとなり、MBA取得を目指すことが現実的に考えられなくなった時期もありました。
しかし、MBAを取っておきたいという思いはなかなか消えることなく、いつまでたってもPending listにのったまま。このまま40代を迎えるわけにもいきません・・・。
そこで、私が選んだオプションはオンラインで海外MBAを取得するというものです。
現在、イギリスの大学のオンラインMBAを受講中となりますが、これが予想以上によくできており、もっと日本の方にも選択肢の一つとして積極的に検討いただきたい!と感じております。
そこで、今回はオンラインMBAの魅力について纏めております。
オンライン海外MBAがある海外大学は?
下記はTOP MBAがランク付けするオンラインMBAランキングですが、欧米問わずフルタイムMBAでも、ランキングに入ってくるような大学があることご理解いただけるかと思います。
日本では、「通信教育?」などと誤解されがちなオンライン学習ですが、欧米では、働きながらキャリアを止めることなく、勉強するという際の選択肢として一般的になっています。
1 | IE Business School | Spain |
2 | Indiana University: Kelley | US |
3 | Imperial College Business School | UK |
4 | Warwick Business School | UK |
5 | University of Florida: Warrington | US |
6 | Alliance Manchester Business School | UK |
7 | Oxford Brookes Business School | UK |
8 | AGSM at UNSW Business School | Australia |
9 | George Washington University | US |
10 | EuroMBA | Netherlands |
11 | Thunderbird School of Global Management | US |
12 | Colorado State University College of Business | US |
13 | Strathclyde Business School | UK |
14 | Durham University Business School | UK |
15 | Deakin Business School | Australia |
16 | The Robert Gordon University | UK |
17 | Northeastern University: D’Amore-McKim | US |
18 | EU business school | Spain |
19 | Aston business school | UK |
20 | Lehigh University | US |
(出典:https://www.topmba.com/mba-rankings/online-mba-rankings/2018)
尚、同様のランキングは、Financial times からも発表されています。
オンライン海外MBAの5つの魅力についてまとめ
オンライン海外MBAの魅力 ①コース料金がリーズナブル
まず、欧米、とりわけアメリカのトップスクールに通うことを考えた場合、近年その費用は驚くほどのスピードで高騰していることは、少しMBAを検討されたことがある方ならご理解いただけるかと思います。
ちなみに、Chicago Booth MBAにフルタイムで通学した場合、2年間総費用は$144,000(授業料、寮費、保険、管理費など含む)と試算されています(同大学HPより)。ここに、2年間会社勤めをしたら得られたであろう収入が機会損失として乗っかってくるわけですから、MBA取得に関わらる費用としては数千万円はくだらないということになります。
もちろん、帰国後の年収UPを鑑みればローンを組んでも行く価値はあるという意見もごもっともと感じながらも、なかなか個人で支出するには自宅の次に高い買い物(投資)になってしまっているといえるのではないでしょうか。
一方で、オンラインMBAは、もちろん学校によってその費用は様々ですが、アメリカのコースで5~6百万円程度、欧州の学校3~5百万円程度というレンジとなります。
もちろん安い投資ではないものの、フルタイムMBAと比較し、相当費用を抑えることができるということです。
オンライン海外MBAの魅力 ② 準備期間が短くてすむ
一般的な日本人のTOEFL/GMAT/エッセイなどに必要となる準備期間が約2年(1300時間)と言われる中、「MBAで勉強するための切符を手に入れるための勉強」に費やす時間があまりにも長いという事実があります。
もちろん晴れてトップスクールに入学できればその苦労も報われるということかと思いますが、基本的にこれらの勉強は、自身の仕事、業務、キャリアに直接的にはインパクトがあるものではなく、あくまでもMBA受験のための「お勉強」ということかと思います。
特に20代でMBAを目指すのとは異なり、30代になってからフルタイムMBAを目指す場合、欲しいのは即使える実践力であり、受験期間2年という時間軸はあまりにも長く感じてしまいます。
その点、オンラインMBAであれば、トップ校でもフルタイムと比較しTOEFL/GMAT要件も相対的に低く、一部はマネージメント経験があればGMATが不要とみなす学校もあります。そういった学校を狙い撃ちし申し込み、効率的に実践の学びの場に入るということができるということです。
尚、エッセイや推薦状(2通)の手配はどの学校も必須条件ですので、こちらはエッセイ書き方本を参照の上、オンラインでの添削会社等利用し、早め準備を行うことをおススメいたします。
オンライン海外MBAの魅力 ③ ITツールの進化、コミュニケーションが容易に
ちょっと数年前まで、通信教育と言えば、自宅で一人真面目にDVDを見て、レポートを書いてと、かなりアナログな印象でしたが、昨今は、Zoom等のITツールの目覚ましい進化に伴い、オンラインMBAと言えども相当に学生間、教授とのやり取りなど、インタラクティブなやり取りが求められる時代になっています。
その点、自宅やカフェでPCと向かい合いながらも、世界中の学生たちとコミュニケーションをとり、一緒に学び刺激し合えるということは本当に!驚くべきことでした。
この世界中と繋がっているということは、その土地のナマの情報を感じている各国の優秀層から、リアルタイムで意見を交換できるということです。そして、殆どの学生は働きながらの学習であるため、その実体験も「今」まさに起こっているということかと思います。
同じ場所、同じ景色を見て、仕事からは離れて学習しているフルタイムMBAと比較し、その情報の鮮度さという点においては、よりリアルという言い方もできるのではないかと感じています。
オンライン海外MBAの魅力 ④ 年齢層が高く、マネジメント経験豊富
これは30代でMBAを目指す上で非常に利点があるかと思うのですが、オンラインMBAを受講する学生の平均年齢は35歳くらいの印象で、フルタイムよりも5歳ほどは年齢層が高く、Executive MBAの世代に近くなります。
つまりフルタイムに来る学生が、マネージメント経験を積む前の世代であることに対して、オンラインMBAは既にマネジメント経験済みで、これからシニアレベルを狙いにいくといった世代となる為、学生同士で議論をしてもMatureな会話ができる印象です。
多様な業界経験、マネジメント経験、キャリアの変遷を得てきた者同士での会話は、単純に興味深く、面白い。私自身がコース受講を始めてから一番オンラインにしてよかったと感じている点です。
オンライン海外MBAの魅力 ⑤キャリア・プライベートとの両立が可能
これは、私自身が非常に悩んだ所ではありまが、特に女性にとって仕事、出産、子育てなどの両立を図りながら、TOEFL/GMAT/エッセイなどの受験対策をすること、これがそもそも、相当ハードルが高いということです。
もちろん、知人の中には、パートナー及び実母の全面的なバックアップの元、子育てをしながら受験勉強に挑まれ、見事トップスクール合格を果たした女性も存在しますが、彼女の努力を知るからこそ、凡人が成し遂げるには、簡単ではないということを感じました。
そして、合格してからも、世界中の超優秀な学生がしのぎを削る中、子育てをしながら学業をどう乗り切っていくのかという点は、これもまた低くないハードルが立ちはだかります。
また、MBA合格を期に、パートナーにも退職して一緒についてきてもらうのか?パートナーのキャリアはどうなるのか?などの観点も、ご家庭内で検討が必要となることでしょう。夫婦間で、お子さんを欲しいと考えていらっしゃるのであれば、その点も考慮が必要となります。
その点、オンラインMBAであれば、今の生活、今のキャリア路線を崩さずに「上書き」する形で、学習を始めることができます。
もちろん在学中の約2年間は、週20~30時間程度の学習が求められる為、簡単ではありませんが、それでも、現在の仕事、家族を含めたプライベートへの影響・調整などを鑑みると、オンラインMBAは非常にリーズナブルな選択肢に見えるということかと思います。
海外MBA希望の方、オンラインMBAを選択肢の一つに!
このように、フルタイムのMBAを目指していたが、もう無理だとあきらめるのではなく、少しやり方・視点を変えてオンラインという選択肢を積極的に検討いただければと思っています。
気になる大学のホームページでカリキュラム内容を見ていただければ、オンラインでもここまでできるんだなと、時代は大きく変わっていること、感じ取っていただけることかと思います。