海外に住む、子供の日本語習得は、環境づくりが相当重要
「アメリカで生活します」と言うと、必ずと言って言われるのが「娘ちゃん、バイリンガルになるねー。本当にうらやましい!」というものでした。
自分自身も国内で何百時間と言語学習に費やしてきた身として、また、多くの日本人が大人になっても英語の習得に四苦八苦している情報に触れる度に、英語の環境に幼少期から身を置けることは本当にうらやましい限りです。
そして、その様な環境を娘に与えてあげられるチャンスがあること自体、本当にラッキーであること自体、間違いありません。
しかし、多くの海外駐在中のご家庭から、海外の環境において、子女の日本語学習に苦労する経験談を聞く度に、母国語と英語の両立を図ることは並大抵の話ではないように感じています。
自身の娘も3歳となり、日本であれば周囲のお友達の中に、ひらがなに興味を持つような子も出てくる時期での渡米でした。日本語もおぼつかないうちに帯同すること自体、やはり不安が残ります・・・。
海外在住時、子供の日本語学習におススメ教材5選
しかし、どれだけ「心配だ!」といっていても娘は一向に日本語ができるようになるわけではないですし、今回は、少しでもその環境のビハインドを補ってあげるべく私自身が活用している教材の中で、効果がありそうだと感じているモノについてご紹介させていただきます。
どれも高額な教材ではないですので、是非ご一考を!
スマイルゼミ・・・結論、本当にはじめてよかった
日本国内で居住していたころは、通信教育としてベネッセのこどもチャレンジを利用していました。コスパも良かったので、渡米にあたり継続利用をしたいと思いましたが、やはり海外発送費用がかさみ価格は2倍程度と高額に・・・、結局継続はしないこととしました。
そこで、渡米にあたり新たにスマイルゼミを契約。 スマイルゼミは、毎月年齢(幼児~中学生)に合った教材がタブレットに配信され、端末で自主学習するタイプの通信教育です。
最初は3歳の子供にタブレット学習なんて・・・と思うところもありましたが、これが「大当たり!」。

海外在住時に、スマイルゼミがおススメの理由
日本語の勉強ができる ひらがな・カタカナ・漢字・文章
例えば、あいうえおの書き方を「す~~~ぴたっとかくよ」など動画を使って3歳でもわかりやすく指導してくれ、あれだけ興味がなかったひらがなにも興味を示してくれているのは、このスマイルゼミの効果!と感謝です。
やはり紙に書かれた文字を見るより、動画で見た方がわかりやすく、この教材、自分が幼少期にあったならばどんなけラクに学習できただろう。。。と感じています。
日本語に触れる機会が多くなる
ひらがな・カタカナ・漢字など国語の学習だけでなく、算数、生活、社会、自然など、すべて日本語での教材となっているため、自然と日本語に触れる機会が増えます。
両親の日本語が中心となりがちな海外の環境の中でも、「新しい語彙」・「日常会話では利用しない言い回し」に触れる機会が増えていることがよかったなと感じています。

両親が見守らなくても、一人で学習できる
これは海外の特殊事情に限ったことではないものの、一人で学習できることが親の負担を下げてくれているように感じます。
つまり、紙ベースの学習であれば、まだまだ両親が横で「今日はこれをやろうか?」というような、学習の進捗状況をいちいち管理する必要がありますが、スマイルゼミは、電源を入れれば子供が自主学習できるように設計されているため、机の横でずっと付き添ってあげる必要もありません。
その意味では、家事(例えば、夕食の準備など)と並行して利用できることがポイント高いです。
その他おススメのポイント!
タブレット端末の時の懸念である、学習のしすぎ・のめり込みすぎも両親でコントロールできる設定になっているため、この点も良くできているなと感じています。
また、学習完了時にもらえる「よくできましたスタンプ」と「ごほうび(通常は、恐竜カードや植物のカードなど)が楽しみなようで、毎日子供から学習する習慣が作りやすい設計です。
尚、渡米前にスマイルゼミへ端末の海外利用について問い合わせしましたが、保障はできないものの、基本的にはwifi環境があれば利用可能との回答でした。そして、実際に、アメリカでも全く問題なく利用できております。

くもんのはじめてのシリーズ
先のスマイルゼミとは変わりかなりアナログな手法、且説明も不要かと思いますが(笑)、親世代が慣れ親しんだ手法として安心感はあり購入しました。
ひらがなシリーズ、漢字シリーズなど、海外では手に入りにくいワークブックを中心として購入しています。
くもんのカードシリーズ

とにかく見やすく、わかりやすく、無駄なく描いてあるこのカードが大好きで、1歳ごろから継続して遊びの中に取り入れて利用していました。
1歳ごろは、絵を見て、モノの名前を言うレベルでしたが、現在では、裏面のひらがなも一緒に眺めながら、徐々に語彙が増えてきています。将来的には、モノの名前の下の説明書きも読める練習ができると思うと、非常に息が長く利用できるカードかと思います。
一シリーズ1,000円程度という手ごろな値段設定もおススメです。
アンパンマン カラーキッズタブレット
とにかく困ったときはアンパンマンのお力を借りるのが一番であるとの結論にて(笑)、渡米前に購入しました。やはりこの商品も裏切りなく、とても気に入って利用しています。
他にも類似の商品はよくありますが、やはりアンパンマン効果はそれなりにあったかな!?と思わせてくれる使用頻度にて、購入してソンはなかったかと考えています。
お風呂のポスター ひらがな・カタカナ・漢字・地図など
日本では、定番のお風呂での教育ですが、アメリカでも我が家は継続しています。
やはり一番習慣化しやすく、「さあ、勉強させるぞっ!」という親の気合いがなくとも学習が楽しくできるという意味では、気軽に始めやすい手法と考えます。
海外在住時、日本語教材は渡航前に購入することがおススメ
参考になりましたでしょうか!?
これらの日本語学習系の教材は、日本では簡単に手に入るモノばかりですが、海外に渡航した途端に、非常に手に入りにくくなります。
紀伊国屋などの日系書店でも2倍ほどの値段になりますし、海外赴任の期間においての子供の成長を見越して渡航前に先買いしておくことがおススメです。