女性のロールモデルがいない問題、ロールモデルを求めることこそ生きにくい世の中かもしれない

Carrier

多くの女性が、女性のロールモデル探しに迷走していた

就職、結婚、出産とロールモデルを参考としたくなることはよくわかる



恐らく日本の会社組織で働く女性の多くがこの「ロールモデル不在問題」に直面し、自分の所属する組織にいささか「がっかり感」を覚えたことがあるのではないでしょうか。「なりたい先輩を見つけて、良い所を盗みましょう」といわれてみても、男性の上司や先輩は自分と重ね合わせてもピンとこず、女性の先輩はそもそも少ない・・・。


ロールモデルが存在した方が、自身が経験しない将来に少しでも「こっちの方向性だよ」と導いてくれる指針になることは確かです。就職、結婚、出産、復職など様々な変動要素がある中で、誰しもがどの選択するかについて悩みます。だからこそ、「何か参考になるようなケース・お手本が欲しい」その気持ちは非常によくわかります。

女性のロールモデルが存在しない時代を駆け抜けた2000年代入社組



しかし、圧倒的に数の少ない働く女性の先輩。第一線で活躍する方をなど本当に一握りです。そして、40代、50代女性の先輩の多くは、家庭や子供をあきらめてキャリアを築いているケースも多く、自分と重ね合わせることが難しいのも事実・・・。


特に、2000年以降、総合職の採用が一般的になったものの、女性総合職として先頭を走っていかなくてはいけない立場であるからこそ、このロールモデル探しは、難易度が非常に高いものだったように感じます

女性のキャリア・ロールモデル探し迷走の先に・・・

女性のキャリア・ロールモデルを切り開くことを求められていた世代



さて、私自身も20代前半、このロールモデル不在問題に直面し、迷走する中で出した結論としては「それならば、自分がロールモデルとなれるようなキャリアや生き方を実践して、後輩ちゃんにきちんとしたモデルを見せてあげれるようにしよう。」というなんとも意気込み・志高いものでした。


そのイメージとしては、「家族や子供との生活を大事にしながらも、組織の中で上に立ち、結果を出し続ける人」ということでしょうか。今、文字にしてみると恥ずかしいばかりですが(笑)、そういったロールモデルが身近にいないのであれば自分自身がそのモデルになるしかないかもしれない、そう感じた20代でした。

社会・会社からもロールモデルになる事を求められる



自分が失望したような思いを、できれば10歳年下の後輩たちにはしてほしくない。女性総合職としてキャリア、家庭に、人生にと素敵な姿を見せることが、自分が組織の中で頑張っていく証にでもなるのではないかという思いがありました。


そして、「女性活躍云々・・・」の風向きもあり、その様なキャリアや生き方こそが、今の時代の最先端を走る女性にとって、社会から求められているもののようにも感じていました


そう、実際に、社会から、会社から、そういう役割を求められていた世代だったと感じます。

社会が期待する女性のロールモデルから外れるという恐怖



しかし、この志がのちに自分を苦しめることになっていたと感じます。パートナーの転勤・帯同に伴い、そのキャリアの方向性は大きく変わり、自分が価値があると信じて疑わなかったキャリア・働き方のあり方に変化を求められました。


結局、自分は周囲が欲しているようなロールモデルになれなかったという、自分に対してのがっかり感もありました(ぶっちゃけ、誰も私にそんな期待はしていないのかもしれませんが(笑))。

女性のロールモデルではなくロールイグザンプルを目指す?!

社会の期待する女性のロールモデルには限界がある



そして、組織から距離を置く働き方をする今、「ロールモデル不在問題」について振り返ります。


今思うのは、目指すべきはロール・イグザンプル(Role example)ではないかと考えています一人の女性としてどのようなキャリアや生き方が望ましいのか?それは、画一的なモデルなどで、語れないのではないかということです。


つまり、キャリアの方向性、生き方、プライベートの状況それぞれ異なる中で、「ずばり!この人が理想!=モデル」というような状況にはならないように感じています。それが3年や5年という短いキャリアスパンではなく、10年20年30年というキャリアスパンで考えればなおさらです。

より多様なキャリア・生き方を認めることが「生きやすい」風景を実現する



日本の社会で持ち上げられるような、企業の中でバリバリ仕事をし、家族との生活も大切にしながら出世していくような姿、それを目指すということも一つ。一方で、キャリアを大事にしながらも、社会が期待するような組織の中での出世や昇進という所に評価ポイントを置かずに、イキイキと働くという姿も一つということです。


それが大きい組織の中なのか、自分で事業を起こすのか、はたまたフリーランスとして活躍するのか、その様なキャリア・生き方の多様性は「Model(モデル)」というひとくくりにはできず、どこまでいっても提唱できるのは「Example(イグザンプル)」なのではないかということです。


20代、社会が求めるようなロールモデルになるべく邁進してきた自分ですが、これからの時代、ロール・イグザンプルとして一つ働き方・生き方の事例を提唱するということの方が、より働き方・生き方の多様性を表現し、より後世の女性たちに「生きやすい」風景を見せてあげられるような気がしています


一人一人の人生は、たった一つのイグザンプルにしかなりませんが、それぞれの人生には価値があり、その多様性こそ大事にすべきもの、そんな気がしています。

この記事を書いた人
155naicai

▶︎ 女性のキャリア・生き方を考えるマガジン Wherever we are の管理人 ▶︎ ちょっと前までバリキャリ商社ウーマンでワーママ。2019年に起業、現在はアメリカ在住 ▶︎ 自身の東南アジア駐在、中国留学、アメリカ生活などの海外経験に基づき、海外経験から学んだ価値観も踏まえながら、キャリア・生き方・働き方など情報を発信中

155naicaiをフォローする
Carrier女性キャリア
155naicaiをフォローする
Wherever we are
タイトルとURLをコピーしました