フィンランド首相にサンナ・マリン氏、34歳 同国史上最年少誕生、翻って日本の課題について思うところ

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フィンランドで女性首相が誕生します。

こういった女性活躍の話題において、北欧諸国が名乗りを上げることはこれまでと変わりませんし、珍しいことではないかもしれません。しかし、今回驚いたことは、34歳というその年齢。意外にも!?このニュースに反応していたのは女性ばかりだけでなく、20代若い男性が多いことも印象的でした。

フィンランド首相にサンナ・マリン氏、34歳 同国史上最年少
【12月9日 AFP】フィンランドの社会民主党は8日、先週辞任したアンティ・リンネ(Antti Rinne)前首相の後任を決める投票を行い、元運輸・通信相のサンナ・マリン(Sanna Marin)氏(34)が当選した。

フィンランドと日本の比較、組織構造からみる日本の課題



およそ34歳女性が首相のポジションを務めることなど想像できない日本。女性であること、そして、30代でポジションを獲得することが二重に難易度があるように感じます。

日本の年功序列の組織構造、長い下積み期間



政治や企業、日本の組織体制を考えます。一般的な日系企業で役職などのポジションにつくには30代中盤から、取締役等のポジションともなれば50~60代かと思います。


年功序列という組織体制の中で、平社員として様々なポジションや経験を積みながら実績を磨き、ようやく50代で組織の花形ポジションに到達できるような制度です。

低い女性の管理職比率、女性候補者が少ないだけが原因でなし



日本における管理職や役員に対しての女性の比率が、国際比較で低いということについて、度々問題視されています


男女共同参画白書 平成28年版に記載のある「就業者及び管理的職業従事者に占める女性の割合(国際比較)」を見てみても、日本は諸外国と比較し極端に比率が低いことが示されており。「これはよろしくない」ということで、政府主導で女性の管理職比率底上げに取り組んでいるのが現在の日本です


【出典】http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h28/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-02-13.html



管理職層に女性が少ない背景としては、そもそも候補となり得る女性が30代以降少ないなどの課題がよく語られ、この現状を打開するには総合職としてのキャリアが一般的になった2000年以降入社の女性の年齢が上がっていくことを待たないといけないなどの議論がなされます。


しかし、このフィンランド首相34歳という事例からわかることは、そもそも管理的ポジションに従事できるタイミングが、日本は随分と遅いこともネックだということではないでしょうか。

結婚、出産、子育て、介護、病気なしに50代を迎えられるものか?

長い下積み、遅い管理職登用が意味するところ・・・



つまり、管理職候補となり得るのは30代中盤以降、役員というポジションをターゲットにすれば50代までかかるわけです。30代の結婚、出産、子育て期、40代に向かえる親の介護、そしていずれの年齢でも起こり得るパートナーの転勤、自身や家族の病気など、人生を送る上での様々なハードルを乗り越えながら、それでも常に最前線で活躍したものだけが、ようやくたどりつけるのが役職だということです。


どんなに仕事へのモチベーションが高くても、仕事へのコミットメント高くても、人生の荒波の中で、想定外に!?不本意にも!?仕事の優先順位を下げなくてはならなくなるシーンは出てきます。ラッキーにもそういった波風がなかった人だけが勝ち取れるものであることが良いのか?ということなのかもしれません。


むしろ、今後は、そういった事情がなくして50代に突入できる人の方が少数派ではないでしょうか。男性の育児や介護参加が進む中、今後は男性も同じ課題が、より深刻に出てくるように感じます。

プライベートしがらみの少ない20代、より良質なキャリア経験を

20代こそ、様々な成長機会に恵まれるべきである



キャリア構築を考えた際、仮に20代が結婚・出産・育児・介護・病気そういったプライベートのしがらみから、比較的解放されて思う存分に仕事ができるフェーズであるということであれば、この期間を単なるキャリアのステップアップにおける下積み期間とするのではなく、優秀な人材へはよりマネージメント含めたよりハイレベルな成長機会を与えるべきであるということかもしれません。


当たり前ですが、年齢関係なく能力ある人材が、適切なポジションを担えるような環境を整えるそして結果を出した人材には、どんどん上のポジションを提示する。そういった諸外国では当たり前のことが日本は歴史的な背景からできていないわけです。


そのような20代の経験値の蓄積こそが、ライフイベントを経験後もなお、ステージやポジションを変えてもな鍛え蓄積した経験で活躍することができるように思います。

【あわせて読みたい】日本の働き方の課題



日本と海外働き方の違い、またその結果引き起こされている日本の課題については、下記記事もご参考に。

この記事を書いた人
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▶︎ 女性のキャリア・生き方を考えるマガジン Wherever we are の管理人 ▶︎ 中国留学→総合商社→東南アジア20代駐在→月イチ海外出張・海外旅行→ワーママ→アメリカ帯同&起業&海外onlineMBA ▶︎ 自身の海外経験から学んだ価値観も踏まえながら、キャリア・生き方・働き方など情報を発信中

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